肉の職人が手がける黒毛和牛専門店のクラス感にふさわしい洗練の焼肉空間。

創業者の池田正男さん（64）は１０代から肉店に住み込み、修業した肉の職人。精肉小売業を経て、1994年に開業した。
「Ａ５を捌くために焼肉店になった」という一徹な上質主義で、特別な存在感のある店として地域の支持を得ている。
2006年に新装した店舗は、飛び石づたいに入る、料亭のような趣き。
個室ブームの中、メインフロアはあえてオープン席にした。高い吹き抜け天井とマッチして、いっそうの開放感。
接待需要にそなえて、個室仕様の貸切スペースを１室、設けた。オープン席とは壁材や照明を変えて、シックな雰囲気。
「立派な店ができたら、魂を入れるのは私たち。改装前と同じようにくつろげて、より美味しい店に育てないと」と女将の礼子さん（66）。
セラーに並ぶワインは、ソムリエールの次女、直子さん（37）のセレクト。
長男で店長の勝紹さん（36）は３年前から米作りに挑戦。減農薬の自家米を店で提供し、好評だ 。

写真キャプション：
皮付丸太の格子を使い、効果的にゾーンニング。視線を遮り過ぎず、適度なプライベート感を確保している。。