地元きっての老舗が全面リニューアル。
個室感覚の客席が時代にフィット。
1974年、金光三郎社長(70・JY常任理事)が始めた7坪半の店が出発点。
「当時、伊那市では焼肉といえばマトンのことでした」(金光社長)というから、地元の本格焼肉店のさきがけだ。
7坪半の店はほどなく10坪に。さらに80年には現在地に新築移転。
以来30年あまり、大宴会もできる高級店として親しまれてきた店舗を全面改装。7月、リニューアルオープンした。
シャープな外観は現代アートの美術館のよう。日中の店内は大きな窓から陽光を取り込み、明るく、健康的な雰囲気。
時代のニーズをとらえて大広間は作らず、接待や家族づれにジャストサイズの個室タイプ空間を何通りも用意した。
「改装してからお昼の女性のご来店が増えました。おしゃれで軽めのランチメニューを充実させたいです」と、長女で専務の黒木琴淑さん(41)。
「お世話になった街に明かりを灯し続けたい。この店からにぎわいを創り出して、街に貢献したいですね」(金光社長) 。
写真キャプション:
ブロックを組み合わせた新感覚のパーテション。目の高さに 別素材を重ねて、さりげなく視線をさえぎる工夫が。