第28回優良外食産業表彰
今年度は新型コロナウイルスの影響により表彰式が中止となりましたので農林水産省外食産業室長より表彰状の授与が行われました。
【新規業態・人材開発部門 農林水産大臣賞】
有限会社 桔梗苑(代表取締役 新井 昌浩)
〈功績の概要〉
焼肉に合う日本酒がないことから、日本酒蔵元と通常の日本酒よりもアルコール数が低いロック専用の純米酒「ワイン仕立ての純米酒」を共同開発した。
2018年には年間4,000本を売り上げた。関東圏の焼肉店や焼き鳥店にも販売され2018年に1,000本を販売。さらに台湾、香港、中国、シンガポールとアジア各国にも輸出を広げ2018年イタリアで開催された
「Vinitaly」(ワインの見本市)の日本酒部門で「5つ星」を獲得した。
今後も焼肉にあう日本酒開発を推進し「焼肉&日本酒」という新たな食文化を構築すべく努めている。
【新規業態・人材開発部門 食料産業局長賞】
株式会社 南大門(代表取締役 岡田 佳奈)
〈功績の概要〉
料理長も経営者も女性の同店は「女性同士、女性一人で本格的焼肉を味わえる」を題目に「本格焼肉以外すべてカワイイ!」を掲げ、女性ならではの感性で焼肉店を運営。
きめ細やかな接客やクリスマスなどのイベントに応じた店内装飾、十勝産食材を用いたカラフルな盛り付けなど、女性に焼肉を楽しんでもらうためのさまざまな工夫を実施。
結果、顧客の8割を女性が占めるまでになっている。焼肉と洋食の融合にも挑戦し、サラダにも注力するなど、一般的な焼肉店とは一線を画す女性をターゲットにしたメニューを提供している。
【国産食材利用推進部門 食料産業局長賞】
有限会社 樽一(代表取締役 岡 来久恵)
〈功績の概要〉
国内の流通する牛肉の8~9割が国産牛だった頃から、自らと畜場に出向き、和牛を扱う仲卸を徹底的に探すなど、和牛にこだわり仕入れを行う。現在は、鹿児島産、宮崎産など九州産の黒毛和牛にこだわって仕入れており、和牛の使用割合は売上総数ベースで9割となっている。
野菜についても、全て国産を使用しサンチュなどの一部の野菜は佐賀県の契約農家から有機野菜を仕入れて使用している。素材選びと手作りにこだわった付加価値の高い商品が消費者に受け入れられている。