農林水産大臣認可 事業協同組合 JY 全国焼肉協会

2025年度 総代会報告

第14回通常総代会及び経営者・店長研修会報告


第14回通常総代会及び経営者・店長研修会報告

 2025年5月19日、ホテルアジュール竹芝にて、『第14回通常総代会』、『経営者・店長研修会』及び『懇親パーティー』が開催されました。
 通常総代会では冒頭、全国焼肉協会「基本理念」の唱和を行った後、金信彦会長より挨拶がありました。
 焼肉業界は、2011年の東日本大震災の翌年から8年間、売上は右肩上がりで推移し、他の外食業態と比べても勢いは圧倒的なものでした。そして、コロナ禍に入ると、様々な営業に対する規制があり、当然のことながら売上が激減しました。そういった中でも焼肉店は換気状態の良さや、個室が多いこと等から他の外食業態より客数は多かったと言えます。また、行政の営業規制の対価として協力金等様々な援助もあり、一定の利益を確保できました。しかしなら、ポストコロナに入り、歴史的円安も相俟って、あらゆる食材、商材が値上がりし、水光熱費や人件費等も高騰する中、メニュー価格も何度か値上げをせざるを得なくなり、そこに慢性的な人手不足も重なり経営そのものが、立ち行かなくなるお店が増えてきました。焼肉店の倒産件数が増えているとの報道も耳にしますが、当協会の会員でもこの2~3年で店舗閉鎖や事業撤退等を行う会員も多く、特に個店経営に集中しています。そういった厳しい経営環境ではありますが、私共は、この焼肉という食文化を更に次のステップに押し上げるために努力し、業界のさらなる発展のため尽力するとの内容でした。
 次に、来賓を代表して、農林水産省 外食・食文化課の五十嵐麻衣子課長より挨拶が述べられました。
 金会長が議長に選出され、議事が始まりました。監査報告の後、7つの議案が審議され、
それぞれ全会一致で可決承認されました。
議長の議事終了の宣言が行われ第14回通常総代会は無事に閉会致しました。

『経営者・店長研修会』は、正会員、賛助会員を含め、156名の参加となりました。

 今年の講演は、「若者の価値観を読み解く2025」と題して、株式会社博報堂 博報堂生活総合研究所 インサイト・プラットフォームグループ主席研究員 伊藤耕太氏と同研究員 加藤あおい氏にご登壇頂きました。
 1994年から、30年ぶりに、19~22歳未婚男女を対象にアンケート調査「若者調査」を実施し、30年間で社会環境が大きく変化する中、若者の意識においても人間関係や働き、学び、環境意識など幅広い分野での変化が調査結果から明らかになりました。30年前の調査対象者は、団塊ジュニア世代と呼ばれる人たちで、今回の対象者の親世代(現在49~52歳)にあたります。この調査結果から、消費者としての若者、労働者としての若者等、これからの経済活動の中心になる世代の趣味嗜好を分析解説して頂きました。会員企業の皆様の今後の経営活動や店舗運営などに活用し、私生活でも参考にできる内容でした。
 『懇親パーティー』では、金会長の挨拶後、来賓の農林水産省 外食・食文化課の菊池正任様より、ご挨拶を頂き、「焼肉を考える議員連盟」事務局長で衆議院議員の大西健介様の祝辞を披露させて頂きました。乾杯のご発生は、今年より、賛助会員になりました。物語コーポレーションの前会長で、現在はエクラコンサル代表の芝宮良之様よりご挨拶を頂き、和やかに懇親パーティーが行われました。
 中締めは、なべしまホールディングスの山口社長の3本締めで、懇親パーティーがお開きとなりました。