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BSEからトレーサビリティまで「食の安全」を科学する
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BSE問題により「食の安全」がクローズアップされるようになりました。
私共全国焼肉協会では消費者の皆様へ正しい知識と情報をお届けしております。過去の教訓を活かし共に学んでいきましょう!!
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特別講演 「米国産牛肉安全性の科学的根拠」
(
特集
)
≫詳細
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食品安全委員会季刊誌「食品安全」
特別号−日本におけるBSE対策を検証する−
≫詳細
BSEの基礎知識
山内一也・東大名誉教授に聞く
山内一也(やまのうち・かずや)氏 東京大学名誉教授(ウイルス学)、日本生物科学研究所主任研究員。1931年生。54年、東京大学農学部獣医学科卒業。65年、国立予防衛生研究所麻疹ウイルス部第3室長、農学博士(東京大学)。79年、東京大学医科学研究所教授、同実験動物研究施設長。92年、日本農学賞、読売農学賞を受賞。『狂牛病 正しい知識』 (河出書房新社)ほか著書多数。
「プリオン病」とは?
BSE(牛海綿状脳症)はプリオン病のひとつとされています。まず「プリオン病」について教えて下さい。
「病原体の種類を示す名前として『プリオン』というものがあり、これによって引き起こされる病気を『プリオン病』と言います。『ウイルス病』『細菌病』と言うのと同じです。
ウイルスやバクテリアと違うのは、プリオンという病原体を作っている物質が蛋白質であり、厄介なことに私たちが体の中に持っている正常なプリオン蛋白質(脳やその他の部位にある)と同質で、しかもこれを異常にしてしまう性質があることです。同質なので、体内に免疫反応が起こりません。異常プリオンがたくさん溜まると神経細胞が破壊され、最終的には『スポンジ状』と呼ばれるような穴がたくさんできるのです。
プリオン病にはBSEのほか、(表)のような種類があります」
プリオン病の種類
病 名
動 物
原 因
クールー
ヒト
感染(食人儀式)
クロイツフェルト・ヤコブ病
孤発性
不明
家族性
ヒト
プリオン遺伝子変異
医原性
感染(硬膜移植、角膜移植など)
ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病
ヒト
プリオン遺伝子変異
致死性家族性不眠症
ヒト
プリオン遺伝子変異
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病
ヒト
感染(BSEウシの脳・脊髄)
スクレイピー
ヒツジ、ヤギ
感染(?)
伝達性ミンク脳症
ミンク
感染(スクレイピー感染ヒツジ肉)
牛海綿状脳症(BSE)
ウシ
感染(飼料:肉骨粉)
ネコ海綿状脳症
ネコ、チータ、トラ、ライオン
感染(飼料:肉骨粉)
動物園ウシ科動物伝達性海綿状脳症
クーズー、ニアラ
感染(飼料:肉骨粉)
慢性消耗性疾患
北米産シカ類
感染(?)
肉骨粉がすべての元凶。
なぜBSEが起こったのでしょう?
「ウシ、ブタ、ヒツジ、ニワトリなど食用動物から食肉を取ったあとに大量の骨やくず肉が残ります。これらは加熱調理をして脂と脂糟とに分けられるのすが、20世紀半ばになって脂糟に栄養があると分かり、家畜のエサや肥料用として、それを粉にして肉骨粉を作るという産業が興ってきました。
ここに、ひとつの可能性としてヒツジのスクレイピー病原体だと推測されていますが、脂糟を介して肉骨粉になってしまった。それがエサとなってウシに与えられ、そのウシがまた別のウシのエサになるという繰り返しが起こるようになったのが、恐らく70年代終わりか80年代初めだと考えられています。
イギリスではじめてBSEが見つかったのが1986年。その年は60頭が確認され、4年後の90年には1万5千頭にまで拡がってしまった。これは同じ動物種(ヒツジとウシは同じウシ科動物)の中で経口感染が行われたからです」
新型ヤコブ病の、イギリスをはじめEU諸国の現状は?
「人間の場合はウシとは動物種が、つまりプリオン遺伝子がまったく異なっていますから、その間には『種の壁』とよばれる非常に大きなバリアがあるのです。簡単には感染しません。
ところが、1995年にイギリスで最初の感染者が見つかり、現時点でイギリスで107名、アイルランドで1名、フランスで4名が確認されています。
原因については、まだはっきりとは分かっていません。ただ、かつてイギリスをはじめヨーロッパでは、食肉を取ったあとにソーセージやハンバーグ用としてせき髄に残っている肉を機械で集めていたわけですが、その際にせき髄も一緒に取ってきてしまい、それが新型ヤコブ病の原因のひとつなのではないかと考えられています。もちろん今は禁止されています。
問題は、この107名という数をどう捉えるかだと思います。これは、人間に対する安全対策がなされた96年までに推定70万頭ぐらいのウシが食用にまわっていたと考えられていますが、70万頭のBSEウシから107名というのは『種の壁の結果、その程度で収まっている』と言っていいかと、私は思います
」
諸外国にも例がない 厳しい日本の安全対策
「感染阻止の対策について教えて下さい
。
「感染阻止には、ウシとウシの間での感染を、そしてウシからヒトへの感染を阻止しなければいけません。
ウシからウシについては、肉骨粉の使用禁止を徹底するという措置によって防げるわけです。日本の場合ですと2001年に肉骨粉のウシへの使用禁止、そして最終的にすべての家畜に対して流通が全面的に停止しています」
人間に対しての安全対策は?
「イギリスでは1989年以来、生後6カ月齢以上のウシについて特定危険部位を食用から除外する処置を取りました。さらに96年には、6カ月齢以上のウシの頭すべてを特定臓器に指定(ただしタンは除外)し、30カ月以上のウシの食用禁止を決めました。
なぜ30カ月かというと、3歳齢未満で発症したウシはまったく見つかっていなかったからです。30カ月になると歯が新しく生えてきて、外見上区別・判断できるということから、3歳ではなく30カ月と決められました。
日本の場合、さらに厳しい安全対策が実施されています(12?13頁参照)。食の安全ということでいえば十分すぎるほどの検査が行われているということです。
また、今後こうした検査によってBSE感染ウシが出ても不思議ではなく、これは日本に於ける汚染の実態が明らかになるということであって、そのことで決して不安にならずに、安心して焼肉を食べていただきたいと思うわけです。
もともと肉は安全であるうえに、焼肉の場合は利用部分がはっきりしているわけですから、心配の必要はありません」
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J.Y(全国焼肉協会=ALLJAPAN"YAKINIKU"ASSOCIATION)は、焼肉業界の社会的地位の向上を目指して、平成4年10月に設立された団体です。個々のお店の繁栄に貢献するためのさまざまな活動や次世代の焼肉業界を支える人材の育成など、業界内の積極的な交流と連携によって、焼肉業界の地位向上を目指す団体です。J.Yでは、平成10年5月28日付けにて農林水産大臣の認可を取得し、事業協同組合となりました。
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