農林水産大臣認可 事業協同組合 JY 全国焼肉協会

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生食の取り扱いについてのお願い

正会員向け
会員各位
事業協同組合全国焼肉協会
会長 新井泰道
    

生食の取り扱いについてのお願い

 拝啓 会員の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
また日頃より協会の活動にご理解、ご協力をいただきありがとうございます。

さて、昨年来、焼肉店の売上げは順調に回復しており、他の外食と比べても際だって良い数字が出ております。これは様々な要因によるものと思いますが、一つには「ユッケの提供復活」があると考えられます。2011年4月に起きたユッケによる集団食中毒事件を契機として厚生労働省が、生食用牛肉の加工基準を設けたことにより、従来型の調理提供が出来なくなりました。しかしながら、協会の賛助会員2社が「個食ユッケ」を開発したことにより、厨房に生食用の調理専用スペースが無くとも、誰もがユッケを提供出来るようになりました。このことが売上回復の一因となったことも事実であろうと思われます。

一方、2012年7月から牛レバーの生食での提供が法律で禁じられました。生食で安全に食することができる新たな科学的知見が得られるまでの間という条件付きではありますが、永年提供されてきた「レバ刺し」が提供できなくなりました。協会も他の関係業界団体と連携して「禁止反対」の活動を行いましたが叶いませんでした。昨年、京都で焼肉店を経営する大阪の業者が京都府警に逮捕されました。「レバ刺し」を提供し、カンピロバクターによる食中毒を起こしたからです。もちろん協会の会員ではありませんでした。協会は、現在厚生労働省が「厚生労働科学特別研究事業」として行っている放射線照射による牛レバーの殺菌手法の研究結果に期待しているところです。

 そんな中、協会のある理事からこんなことを耳にしました。神奈川県下の非会員である焼肉店に行ったところ、法律に基づかない手法で調理された牛刺しが出てきたそうです。また「あぶりレバー」と称して出されたものを「自己責任でどうぞ」などと言って提供していたそうです。周りのお客様も喜んで生で食していました。その理事は当然の事として、店主に注意喚起しましたが、日本全国約22,000店舗あると言われている焼肉店でその店だけが法律違反をしているとは思われません。協会の会員に限ってそのようなことは無いと信じておりますが、法令遵守の徹底をお願いするものです。折角、焼肉店が元気になって来た今、いやな事件が起こり焼肉業界全体が悪者にされたくはありません。なにとぞ法に則った経営をしてお客様に焼肉を楽しんでいただけるようお願いいたします。

皆様の益々のご発展をお祈りしております。

敬具